PDCAの終焉
つい最近までビジネスやあらゆる領域で王道だったPDCAサイクルが終焉を迎えようとしています。何故ならそのスピード感では何も得ることが出来ないからです。
①PDCAは最強だった
計画して実行して、チェックして修正するサイクルは、ビジネスでもスポーツでもどんなものにも活用できました。私もつい最近までこのフレームを多用しており、そのおかげで成功したケースもありました。しかし、ここ最近ではそれが上手くはまらないケースが増えたと思っています。※この理由については別途述べたいと思います
②計画に時間がかかり過ぎる
PDCAを使うデメリットとしては、計画を精緻に立てようとして日が暮れることです。頑張って崇高な計画を立てたはいいが、そのせいで実行フェーズが半年遅れてしまっては本末転倒です。実行して刈り取る期間は基本的に早ければいいはずで、それを後ろ倒してまで計画に熱中してしまうのは、サラリーマンのPDCA崇高によるものといえるでしょう。実行やモノが完成する頃には、時代が変わって使い物にならないでしょう。
③ではどうしたらいいか
PDCAを使わない場合、どうやって物事を進めれば良いでしょうか。答えは即実行することだと思います。Pは省き、DCAを行う。実行した後はチェックと改善をしますが、プランニングまで遡る必要はない。これで大抵のことは上手くいくと思います。結局プランニングは辻褄合わせでしかなく、実行ありきの正当な理由を練り上げているだけなので、単に早くモノが出来上がることになると思います。
④コンサルタントはどう生きるか
ここまでPDCAが使えなくなったと言う話をしてきましたが、コンサルタントの強みは正にこのプランニングにあり、私たちはプランニングによりお金をもらっています。だからこそこのフレームが使えなくなったことを実感できるのですが、問題はプランニングを失い、我々は食べていけるのか、と言うことです。答えとしては、おそらく食べていけると思います。その理由は色々あるのですが、プランニングは無くともストーリーテリングが必要なシーン、テクノロジーのつなぎ目等がポイントだと思っています。
<フレームからの脱皮>
現代は色々なフレームがあり、先人の知恵を借りて素早い意思決定ができますが、それらはツールであるので、当然にアップデートしないといけないわけです。ある程度のフレームを身につけたら、一度そこから脱皮し、今の自分と時代に合うような考え方を身に付けることが必要だと思います。