外資系コンサルの意識高い日常

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ゴシップから離脱せよ

 お盆休みには家にいる時間が多かった人もいると思います。普段は見ないテレビを見て、何を思いましたか?ワイドショーを見て、何故か特定の事件に詳しくなったり、芸能人ネタに精通した人もいるでしょう。そのようなゴシップには、意味があるのでしょうか?

①ゴシップのメカニズム

 日本人は噂話が大好きな人種だと思っています。その根底にあるのは、他人を気にして生きていることにあります。横並びが大好きで、ある基準からはみ出したら何らかのレッテルを貼られる。20代であれば大卒で就職しているべきだし、30代であれば結婚しているべきで、40代であれば子育てをしているべきですよね。そのような同調を前提としているため、そこから外れた人がゴシップの対象となります。つまり、定義された「普通の人」から外れた時に、ゴシップの対象として選定されます。

 

②消費としてのゴシップ

 ゴシップは消費と排除という二つのタイプがあると思っていて、まずは消費型について述べたいと思います。これは芸能人やワイドショーなどで扱われる類のゴシップで、暇な時間を埋め合わせるために、ネタとして使われるゴシップです。芸能人のお金遣いや交際関係は一般人のそれとはかけ離れているし、どう考えても普通ではないので、対象となります。それをネタに時間を消費しているのがテレビや雑誌の視聴者、という構造です。

 

③排除としてのゴシップ

 次に排除型ですが、これは同質性が強く、異質なものは排除すべき、という考え方が根底にあります。これは比較的身近に起こりうる問題で、職場や学校で皆とは違う行動をしたり、違う思想を持っている人についてのゴシップで、それを元に無視したり、グループから除外しようとします。これがエスカレートすると、差別やいじめに繋がります。

 

④多様性を受け入れるということ

 ダイバーシティという言葉が安売りされている割には、まだまだ同質性の世界で生きている人が多すぎるように思えます。その理由として、やはりまだ日本社会の均質性が高すぎるのが理由だと思っています。外国人比率が半分になれば、誰も文化的背景の違いを指摘しませんし、言葉遣いや一つ一つの行動にいちいち反応してたらキリがありません。本当の多様性が生まれた時、ゴシップの価値はほとんどなくなるでしょう。

 

<ゴシップから離脱し、自分の人生を生きる>

 日本の社会が均質性が高い時には、ゴシップを活用するのは生存戦略として正しいと思いますが、これから自然と多様性が高まり、それにしがみつくことに意味はなくなるでしょう。上記で述べた「消費としてのゴシップ」は残り続けますが、そちらはあくまでも消費であり、あなたの大切な時間を奪うものに他なりません。1日の間、他人の噂話をしている時間はどれくらいありますが?それを自分の人生に費やせば、多くのことが実現できるはずです。