外資系コンサルの意識高い日常

外資系コンサルのサラリーマンが意識高い(系)の日常をpostします。就職、転職、留学、自己啓発やその他考え方など

アウトプットが可視化される世界で

 毎日のアウトプットを計測していますでしょうか?アウトプットとは生産したものを指し、自分が労働して創り出した資料や意思決定や作った売上などです。以前にも述べていますが、これからの裁量労働制や週休3日制、在宅勤務への移行に伴い、企業が従業員のアウトプットを測る仕組みが急速に構築されていくと考えられます。

①アウトプットは何か

 アウトプットとは、上記のように資料や意思決定や売上などであり、訪問件数や電話件数などそのアウトプットに基づくKPIも含めて考えていいでしょう。営業職であれば、今でもある程度可視化されていると思います。問題はバックオフィスで、今でも純粋な処理件数などはKPIとして管理されていると思いますが、そのような単純処理は基本的に自動化およびアウトソーシングされるため、付加価値が低いものとなっていきます。そうなると、企画職としての付加価値が求められます。

 

②アウトプットは何で測れるか

 アウトプットとは、上記のようなKPIで測れると思っています。企画職であれば、作った資料、メールの内容、会議の議事録などでしょう。これらは電子データのため、会社のクラウド上に記録が残っており、簡単に計測できます。本当は書きなぐりのノートでも構いませんが、これらは画像データであるため、自動的に判定するのはまだ少し時間がかかると思います。かわりに、メモ帳などのテキストファイルをアップロードする、などの方法になると思います。サラリーマンは一日を通して、これらのものを会社に納品するスタイルになると思っています。逆に、会社でのお喋りは全く評価されないでしょう。もちろん意味のある雑談があるのは理解していますが、それを評価する仕組みが作りにくい、というのが現状です。

 

③評価は明確になる

 上記のメリットは、働いている人と働いていない人の差が明確になることです。毎日アウトプットを出している人とそうでいない人が、データで明らかになります。もちろん、質も大切なので、直属の上司などが定性的な評価も加えますが、まずはアウトプットが無い人間は評価の仕様がありません。そしてアウトプットが目的になってくるので、会社にいようが在宅勤務だろうが評価は一律で可能になります。働くことが得意な人にとってはいいことしかありません。夜型であれば夜に生産すればいいだけで、満員電車に乗る必要もありません。

 

④アウトプットが苦手な人へ

 世の中のすべてのことに得意な人と苦手な人がいるので、アウトプットが苦手な人も当然いると思います。そういう人がこれからの時代を生き抜くために必要なことは、まず危機感を持つことだと思います。これまでアウトプットが計測できなかったために、ある意味下駄をはいた状態で生きている現在を直視し、これからの時代が求める働き方を理解すべきです。①-③の話は、スピードは不明ですが確実な変化として起こります。その際に、聞いてなかった、こんなはずじゃなかったと言って路頭に迷うのではなく、その時代に合わせた働き方をすればいいだけです。

 

<どんな時代にも生きる道はある>

 よく「AIが人の仕事を奪う」と聞きますが、今の仕事が無くなれば新しい仕事ができるので特に心配はしなくてもいいと思います。ただ、今の収入や地位をキープできるというか、という問いに対してはNoで、自身のいる今のポジションが、時代とともにどう変化していくかは冷静に捉えるべきです。おそらく、日本の企業でレイオフはあまり起こりませんが、極端な配置転換(事務職⇒SEなど)や、アウトプットが低い社員に対する給与カットがこれからどんどん起こります。時代や仕組みが変われば、ルールに応じた戦略を練ればいいだけなのです。