外資系コンサルの意識高い日常

外資系コンサルのサラリーマンが意識高い(系)の日常をpostします。就職、転職、留学、自己啓発やその他考え方など

見えない参入障壁を疑え

 実はこの世界には見えない参入障壁で溢れています。私たちはそれによって大きな機会損失をしているのです。人生を好奇心に満ちた楽しいものにしていくためには、この参入障壁を疑い、固定観念をリセットして、自分の可能性を広げていくことが大切なのです。

 

①転職における参入障壁

 「○○経験3年」「○○業界経験者」などのワーディングは転職サイトでよく見かけることでしょう。またそう書いてなくても、ITの知識や専門知識が必要な仕事と容易に想像できる業種はたくさんあります。私も転職するまでは、未経験からコンサルティングって難しいのではないか?と不安に思いました。でも、そういったハードルは確かに存在はするのですが、参入してからの努力でどうにでもなるものです。考えてみれば当然ですが、コンサルタントシステムエンジニアであれ、最初は未経験の大学生から始まっているのです。30歳から始めたところで超えられない壁の訳がないのです。

 

②英語による参入障壁

 「英語を使って仕事をする」これだけでアレルギー反応を起こす人がとりわけ日本人には多いと思います。私もかつてはそうでした。しかし、「英語使った仕事」というのはめちゃめちゃ範囲が広いです。通訳みたいな仕事もあれば、メールはめっちゃ来るけど喋らない仕事もあります。そして、英語力はやればやるだけ伸びる能力です。当然、ネイティブみたいに話すことはできないでしょう。ただ、そのような能力が求められる仕事は日本にどれだけあるのでしょう?大体のことが理解でき、大体のことが伝わればよいのであれば、誰でもたどり着ける領域です。

 

③数学による参入障壁

 「数字に強い」これも一つの参入障壁を築いています。「経理の仕事は向いていない」等と簡単に考えている人も多いかと思います。しかし、私の知る限りでは、年がら年じゅう数字ばかりは触っている仕事は多くありませんし、たいていそういったルーチンワークはアウトソース(外注)かシステム化(自動化)されています。数字を扱う仕事において一番重要なのは、数字の意図を読み解いたり、ストーリーや仮説を立てられる論理思考力のような能力です。これは多くの人が基礎として持っている力ではないでしょうか。

 

④家事における参入障壁

 これは言い訳としてよく使われることですが、家事や料理ができない、というのも一つの参入障壁と言えるでしょう。私も、大学時代に飲食店でバイトをするまでは包丁を握ったこともありませんでした。料理というものは限られた人だけに与えられたある種の才能が必要だと思っていました。しかし、いざやってみると、やはりある程度のところまでは、繰り返していけば上達していくものです。ホームパーティーは開けなくても、自分や家族だけが食べる日々の食事ならば誰にでも作れるようになります。

 

<私たちは未経験なものに高い価値をつけすぎている>

 自分が知らないものは、怖いですよね。「知らない=できない」なので、その分野の仕事を高く見積もりすぎてしまっているのです。そういったときはまず自身の手を動かして体験していくことで、正しい価値判断ができるようになります。大抵のものが実はやってみると大したことなく、もちろんプロとして極めるのは困難ですが、初心者としての及第点が得られるような構造になっています。これを行うことで、何をするにも怖くなくなり、知らない世界をどんどん見たくなります。きっとその先には好奇心で埋め尽くされた楽しい世界が待っていることでしょう。