外資系コンサルの意識高い日常

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在宅勤務・リモートワーク成功の要諦(2)

前回記事にも書きましたが、リモートワークというのはそれ自体が大きな潮流の変化であると同時に、その波に乗れるかどうか私たちは試されています。そして、適応するにはハード面・ソフト面両方において工夫が必要です。

 

ishikitakaidaiary.hatenablog.com

 

今回は、子育て中の家庭を視野に入れた、リモートワークのポイントをシェアしていきたいと思います。子育て中と言っても、専業主婦の妻がいる家庭、共働きで保育園に預けられない環境、祖父母と同居している、など様々ですが、ここでは一旦、「子供の面倒を見てくれる人が自分以外に少なくとも1人いる」シーンを想定しています。つまり、子供の世話を1日中見ながら仕事をしなくていはいけないケースは除きます(私自身、それをやったことがないですし、現実的に成り立たないと思っています)

 

①家族への貢献

まずは、「仕事優先」というスタンスを押し付けない、というのが一番大切だと思います。「仕事優先」ということを家庭内で主張すると、「家庭を劣後」と言っているようにどうしても聞こえてしまいます。しかし一方で、大人がいつもより1人多く家庭内にいるというのは、本来良いことがいっぱいあるはずです。例えば、短時間片方がが子供の世話をして、もう片方の親が買い物へ行く・私用を済ませる・昼寝をするなど、自由な時間を作れます。在宅勤務で厄介な主張をする人が増えた、と思われる前に、家族に貢献することで、本来あるべきリソースというものをフル活用しましょう。

 

②集中タイムを作る

家にいると、どうしても家事を手伝ったり、子供が泣いたら抱っこしたりと、細切れの時間しか確保できなくなります。よって、小さいタスクについては効率的にこなせるます。一方で、集中して思考をしたり、一定の時間をかけて品質を上げていく重いタスクがいつまで経っても消化できない状態に陥ります。これはTodoリストの中に毎日出てきて、ずっと消せないので最終的には精神的に辛くなってきます。この解消法としては、毎日1時間くらい「この時間は集中させてほしい」という時間を申請し、集中タイムを設けることです。その時間は一切家事・育児はしない。可能なら、子供を連れて散歩に行ってもらっても良いでしょう。それでも、自分の部屋がなく人の気配や音が気になる人は、以下のツールがめちゃくちゃおすすめです

 

 見た目ヘッドホンですが、機能としてはいわゆる耳栓です。これをつけた瞬間、自分の周りが静寂に包まれます。家族に対しても「今集中している」って分かりやすいですし、何より音がない分だけ目の前の作業に集中できます。私はこれを買うまで、集中系タスクは夜子供が寝た後にやっていたのですが、今は日中でも集中して作業ができるようになりました。

 

③土日はちゃんと休む

これは言うが安し、なのですが、在宅勤務は土日へのタスクを持ち越し放題なので、油断するといつの間にか曜日感覚がなくなり、毎日同じリズムで仕事をし続けることになります。これはどう考えてもオーバーワークで、せっかく家にいる時間が長いのに、子供や家族との時間を失っていることになります。タスク設計は余裕を持って平日に無理なく終わらせることができるプランにし、土日は仕事のことを考えないようにするのが理想です。実際に私の周りのコンサルタントの仕事量や労働時間は直近とても増えています。意識的に休まないと、簡単に体調を崩してしまいます。

 

④お金で解決できるものは解決する

突然の在宅勤務比率の上昇ですから、机や椅子に始まる在宅勤務ツールや環境が整っていないのは当たり前です。それらに対し、一過性のものだからとあまり投資しないでいると、これは大変なことになります。まず、事象として一過性とは考えにくいですし、たとえ1ヶ月間だけだとしても、劣悪な環境で働けば体は一瞬で壊れます。広い家を買う・部屋を増やすと言ったことは無理でも、椅子を買う・クッションを買う・お気に入りのコーヒーを毎日飲む、などお金を払えば一定解決できるものはいくらでもあります。ちなみに、コロナ禍になってから私のこれらのツールへの投資金額は10万円以上で、時にはAmazonの箱が1日4箱届きました。もちろん無駄になってしまったものもありますが、買ってよかったものも多くあります。例えば、PCスタンドを使うことで、腰や肩こりの負担を減らしながらタイピングができます。

 

  

<難易度が千差万別>

一言でリモートワーク・在宅勤務と言っても、仕事量は仕事の種類や役職によって絶対的に違いますし、労働環境においても、自分の部屋が確保できる人から、子育てと並行しなければいけない人など、仕事量×労働環境の掛け算で、これまで以上に仕事をする上での難易度の格差が出ている状況なのかな、と思っています。そんな中で、これまでのパフォーマンスを出そうという姿勢も大切ですが、論理的に考えるとそれは不可能ですよね。だって今までと条件が違いすぎるので。なので、与えられた条件を再設定した時に、自分の出せる最大価値を再計算して、その上で少しでも価値が上がるように課題を一つ一つ潰していくしかないかなぁと。つまり、比較すべきは過去数年の自分ではなく、昨日や今の自分です。その際に、ある程度お金で解決できるものはすれば良いと思っていますし、そう言った課題を解決していくことを面白がっていければなぁと思っています。