金融リテラシーを持とう
転職すると、必然的に金融リテラシーが高まります。理由は会社がやってくれていた手続きをすべて自分で行なったり次の会社に引き継いだりする必要があるからです。今回は、私が転職するうえで必要になった手続きや、知った仕組みについて書いていきます。
毎月給料から引かれてるとは思ってましたが、恥ずかしながらこれが何なのかよく分かっていませんでした。具体的には(1)健康保険や(2)厚生年金保険があり、これらは四月から六月の平均月収をベースに算出されます。転職時に手続きしないと、保険証がもらえなかったり年金を余計に払ったりする可能性があります。また(3)雇用保険というものもあり、これは失業手当や、産休中の手当の原資となっているものです。
②住民税
これも給料天引きですが、手続きしないと転職後は自分で納付する必要があります。また住民税の支払額は昨年の年収ベースで決まるため、転職で年収が下がるケースや、失業して働かなくなる年にも払う必要があります。
③退職金(企業年金)
一般的に退職すると退職金がもらえますが、自己都合の場合は半減となったり、10年未満は異様に安い、など転職組はとても損をする仕組みになっています。これらはその場で受け取るか、年金として運用するか選べるのですがこの仕組みは現在かなり複雑です。将来的には確定拠出年金(401k)の普及で、転職してもポータブルになるケースが増えるかと思います。
<金融リテラシーは社会人の必須科目>
①-③に見られるように、会社は個人と自治体の間の面倒な手続きを担っているので、一度会社を離れるとその仕組みを学ぶことができます。関連して、自身が払う税金についても、確定申告をすることで学ぶことができます。たとえば②の住民税については、ふるさと納税により控除額をつけることができます。これはある程度の年収の会社員であれば、下手な節約や貯金よりもよっぽど効果があると言えます。タックスプランニングについてはまた改めて書こうと思います。