外資系コンサルの意識高い日常

外資系コンサルのサラリーマンが意識高い(系)の日常をpostします。就職、転職、留学、自己啓発やその他考え方など

食べログ化する転職市場

  いま、転職市場が活発だと言われています。実際に私も転職をして、8年前に行った新卒の就活時よりかなり負荷が軽くなったと感じました。また、ここ数年で情報収集がより簡単になり、会社選び自体も手軽になってきています。

 

①内部情報が簡単に分かる

  Vokersというサイトをご存知でしょうか。Vokersは実際にその会社に勤めている人が、企業理念や雰囲気、福利厚生などの軸で会社を評価しています。評価は☆の数で採点され、まるで食べログのように会社を選択できます。例えば会社説明会でグローバル企業であることをアピールする会社がありますが、内情はドメスティックであることはよくあります。その辺もすべて記載されているので、入社前と後でのギャップは少なくなりつつあります。

 

②プル型の転職サイトを利用する

  私はビズリーチを利用して転職活動を行いましたが、ビズリーチに登録すると企業から転職希望者にオファーがきます。オファーに興味があれば面接に行き、無ければ無視をすればいいので非常に簡単です。自身の選択軸(年収や仕事内容など)を登録しておけば、特定の会社を調べる必要はなく、要望に合った会社からオファーが来ることになります。特に仕事をしながら転職活動をする人にとって、昼休みや隙間時間を利用して転職活動ができるのでお勧めです。

 

③もはや面接に行かなくてもいい

 実際に転職活動をしてみればわかりますが、履歴書や職務経歴書※はビズリーチ等を通じてWEB上にアップすればよいので、会社ごとに作成する必要はありません。また、面接もある程度のステップまではskype等で行われるので、仕事を休んで面接に行く、といったことも必要ありません。スーツもネクタイも必要なく、会社が終わった後にiphoneさえあれば大丈夫です。これは8年前とは大きな違いだと思います。

 ※これまでの仕事の経歴を簡単に纏めたレジュメみたいなもの

 

④面接内容自体がとてもシンプル

 これは転職に限った話ですが、新卒の面接よりも内容がとても簡潔です。いわゆる「自己アピール」や「頑張ったこと」等の茶番がなく、「何ができるか」「何がしたいか」といった仕事の話をすればいいだけです。よくよく考えてみれば、会社の面接で仕事の話をするのは当たり前なのですが、学生にそのような話は直接的にできませんよね。だから意味のない質問をするしかないのですが、転職はビジネスパーソン同士の会話となるので、簡潔に、短時間で済ませることができます。

 

<マッチングビジネスの未来>

 飲み会の場所選びも会社選びも需要と供給のマッチングという意味では同じで、転職も働き手と雇い主のニーズが一致すれば成約するという単純な仕組みです。その成約の質とスピードを高めるためには、お互いの情報を効率よく提供することが必要です。そういった意味で、食べログもvokersも実際にそのサービスや会社に関わった生の声を聞くことができ、価値のある仕組みとなっています。

 一方で働き手である我々の情報は、あくまでも自身の職務経歴書であり、客観性という意味では欠けていると言えるでしょう(嘘をつこうと思えばつける)。今後は、個人の実績(信用)が担保されるような仕組みが導入されると思います。そうするとより市場は透明化され、労働力の流動性は高まっていくと思います。