誰にでも先生になれる
クラウドワークスが流行っており、個人で稼ぐことが一般的になりましたが、そもそも昔から私たちは誰でも簡単に先生になることができます。仕事をしている中で上記の考え方を持っている方も多いと思いますが、これを意識することで生産性が向上すると思うので、改めて書いてみようと思いました。
①自分が知っていて、他人が知らないこと
一番簡単なのはこのパターンです。最近私も活用しているflamingo※というサービスがあるのですが、これは日本に住んでる外国人留学生に格安で英語を教えてもらうというサービスです。学生さんたちは、自分は当たり前のように知っている英語というスキルを使って先生になっています。
※(参考)アプリで予約すれば、お気に入りのカフェで英会話を簡単に学べちゃいます
②自分が知らないこと
①の例を挙げると、大抵「自分には特別なスキルが無い」という風に考えてしまいますが、逆に「自分は知らないけど、興味があるもの」に着目してみるといいと思います。自分が知らないということは、普段接しているコミュニティでは出てきていない話題である可能性が高く、もし自分が学んだら、周囲に対して①の状態が作り出せるのです。また、ただ学ぶのではなく①を意識して学ぶと、頭がクリアに整理できます(整理しないと人に教えられないため)
③場所を変えてみる
①の状態を作り出す、という意味では、マーケットを変えてみるというのも有効です。私は転職をしていますが、前職の経験など前職の人からすれば大したことないものですが、現職ではその分野に対して相対的に詳しい人間になります。単純にそのマーケットで希少価値が高ければ、先生になることができます。同じ会社内でも、例えば営業部門とシステム部門では持っている知識が異なるはずです。その差に注目してみましょう。
④先生になると何がいいのか
まず、仕事が生まれます。先生とは誰かにとって必要な存在であり、需要があります。またよく言う話ですが、先生側にとってもいいフィードバックがもらえます。
次に、私が強調したいのは、「先生になることを想定して学ぶ」というのが最高のトレーニングになるということです。自分だけが知っていればいい場合にはメモも取らずに適当に流してしまう話でも、先生になろうと思うと必死で整理して理解します。その結果、自身のスキルが向上します。
以上より「先生」という話をしてきましたが、もっと抽象的に言うと知識の非対称性が仕事になるし、仕事の種になるよ、という話でした。これを意識していれば会社内でも活躍できるし、転職活動もスムーズにできます。なぜなら相手に対するメリットを簡潔に伝えることができるからです。
逆に言うと、みんなが知っていることを今更すごく勉強したところで先生にはなれませんよね。例えば、「自販機でのジュースの買い方」はどうでしょう。大体誰でもできてしまいますので先生は要りません。でも、「日本の自販機の種類とドリンクのトレンド変遷」であればあんまり知っている人はいません。「自販機」を例に挙げても、目の付け所次第で有益だったりそうでなかったりします。
GWに何か本を読むのであれば、せっかくなら周りの人が知らない知識を身に着けて、先生になってはいかがでしょうか。きっと濃い時間を過ごせるはずです。