投資家と出会った話
セブ島に留学していた時、たくさんの人に出会いました。学生からおじさんまで様々でしたが、中でもインパクトがあったのは28歳の投資家でした。
彼は投資で億単位を稼いだため、セミリタイアして世界を旅していました。
そんな彼だ、意識高いとはいえ単なる社畜である私と話が合うはずもない、と思っていたが、めちゃくちゃいい奴でした。
・他人を見下したりしない
どう考えても、私の年収は軽く利回りで稼げるわけです。彼が寝てる1年間より、私の労働の1年間の方が安い。でも、彼は私に敬語を崩さないし、楽しそうに私の話を聞いてくれる。
・オープンなマインド
彼は成功の理由を隠したりはしない。でも、投資の世界に勧誘もしない。生き方の多様性を認めていて、上下関係を作らない。自分に素直に生きているのに、誰も傷つけない。そんな生き方ができる人はそう居ない。
・日本人であることの優位性
彼はよく言っていた。「日本人で生まれてきたことを幸せに思うべき」
日本では、特段スキルがなくても、月20万円程度であればバイトでも稼ぐことができる。一方で、フィリピンの月給は4万円程度だ、たとえ英語が堪能でも。
・環境を活かせるかというイシュー
以上より、私たちの認識すべきイシューは、「自らの環境を最大限に活かせているか?」である。日本人で、インターネットが身近にある時代で、その首都東京にアクセスの良い土地に住んでいる。サラリーマンである程度自由なお金もある。
その環境下で、自分は何の価値を生み出しているだろうか。
環境に甘え、人の生産したコンテンツを消費する人生を選ぶのも一つの選択肢ではある。
けれども、生産者側から見る景色はまた全然違うんじゃないかと思う。
帰国する日、彼は私に質問した。
「koedakeさんのgoalって何かあったりするんですか?」
私は答えた。
「世の中をもっと便利にすることかな。」
今日も朝が来た。彼に言ってしまったし、頑張って働こうか。