外資系コンサルの意識高い日常

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買い物の才能

 日本人はお金の話が好きですが、特にお金を得る方法についた議論が多いと思います。メインのアジェンダである年収の上げ方や副業、投資などの話題については、巷で話されているとおりある程度のメソトロジ(方法論)があり、あまりセンスといったものは必要なく、誰でも一定のレベル(年収1000万円など)には到達できるという印象です。しかしながらお金を「使う」側の議論は、あまりされていない印象であり、この能力の差は大きいと思っています。

 

①お金を使う行為には差が出やすい

 同じ会社で似たような給料をもらっている人でも、お金遣いが荒い人やそうでない人の差が出るように、同じ金額のお金をインプットとした時に、アウトプットの容態は人それぞれです。エンゲル係数が高い人、物を集めたがる人、服やブランド品にお金をかける人、家賃が高い人、ローンを組む人。余裕資金の無い生活(例えば、バイトをしている大学生など)ではあまり差が出ませんが、社会人になり、ある程度自由にお金が使えるようになる20代中盤から30代あたりはこの差が顕著に現れます。

 

②お金を使うセンスとは

 お金を使うセンスとは、買い物をするセンスという言葉に言い換えが可能だと思っています。買い物をした時に後悔が多い人や時間がかかる人は、おそらく買い物のセンスがあまりない人です。逆にいつも買い物をしてよかったと思える人や即決が得意な人はセンスがいいと言えるでしょう。周りを見ていても、この人はお金の使い方が綺麗だな、とか汚いな、と思うことがあるでしょう。そういった美的感覚の一つだととらえていただければと思います。

 

③お金を使うセンスがある人

 では、具体的にセンスがある人とはどういう人のことを言うのでしょうか。簡単に言うと、「目的がハッキリしている」「メリハリがある」といったような表現が適切かと思っています。趣味にお金をかけるけれどその他は質素だったり、海外旅行は行くけれど私生活は節約志向だったりとか、そのような考え方は相対的にセンスがあると言っていいと思います。私の場合は、仕事道具や生産性向上・時短になるようなものには費用対効果を考えないようにしています。タクシーや高スペックのPCや速度の速いネットワーク、また情報収集に有効なサブスクリプションのサービスなどについては、惜しまずに課金しています。

 

④費用対効果の罠

 お金を使う際の優先順位を決めるときに、費用対効果で判断する方が多いですが、これは半分正解で半分違っています。理由としては、費用対効果(ROI)には時間の概念が抜けているからです。私たちのお金を払って得られる対価は、それを得るタイミングによって大きさが変化します。旅行であれば、健康な時に行くのと、仕事を引退して足腰が悪くなってから行くのでは場所の制限も大きく異なるでしょう。留学であれば、10代や20代でいくのと、それ以上では語学学習の伸びも異なるでしょう。家や車を買うのも、本当に必要なタイミングを逃すと、あまり効果の得られない買い物になってしまうのです。

 

<買い物のセンスを磨こう>

 私は買い物のプロを自称しているのですが、これまでの過程には失敗もいくつもあります。とりわけ投機は下手くそで、仮想通貨や株のポテンシャルを見極めてキャピタルゲインを得るようなものにセンスがありません。その自身の弱みを踏まえたうえで、自身に最適な資金繰りの計画や投資の計画をするべきで、周りに合わせて適当に貯金したり買い物をしているようでは、一向にセンスが磨かれません。まずは自身の興味と、試行錯誤による得意不得意の見極めをして、少しずつ自分の思考回路を理解していけばよいと思います。