外資系コンサルの意識高い日常

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絶望感のすすめ

 あくまでも仕事面において、ということに限定すると、絶望するところから始めるのがよいと思っています。理由は、自分が届かないような高い目標にたどり着ける可能性があるとすれば、それは絶望するほどの現在地とのギャップを確かめた後にしかないからです。

 

①仕事における絶望とは

 仕事における絶望とは、自分がやったことのない仕事や取り組んだことのないテーマを始めるときの、途方もない感情です。まず何から始めたらよいか分からないし、周りの人が何を言っているのかも分からない。自分がそこに存在しているだけで、何のバリューも発揮していないのが誰から見ても分かるような状態です。これはとてつもなく辛いです。

 

②それだけの伸びしろがあるということ

 しかし、絶望があるということは、そこからは成長しかないわけです。毎日毎日わけのわからない言葉と向き合って、全く成長している感じはしないけれど、それは確実に成長をしています。自分では気づかないくらいの差分で、ほんの少しずつですが変わってきています。それが一か月、二か月、半年、一年と積み重なった時、以前では想像もできないような自分がそこにいるでしょう。

 

③とはいえ辛い

 ただし、それ相応の痛みを伴うことに間違いはないでしょう。何もできない自分と向き合うのはかなり辛いことです。心身共に相当なダメージを受けるでしょう。そんな時は、誰かとその辛さを共有したり、週末は全く違うことをしてリフレッシュしたりと、うまくバランスを取ることが大切です。気が付かないうちにかなり気を張り詰めているはずなので、リフレッシュしすぎているくらいがちょうどいいと思います。

 

④絶望は訓練できる

 このような絶望を乗り越えるためには、過去に似たような絶望を乗り越えたという成功体験が必要です。ただし必ずしも仕事で絶望を訓練する必要はなくて、勉強においても似たような環境を創り出すことが可能です。一番手っ取り早いのは、英語が話せない方であれば、単身で海外に行ってみると良いと思います。普通のことすらできなくて、学校に通っても友達や先生とマトモにコミュニケーションが取れない。これはかなり絶望します。しかし、不思議なことに頑張っていれば自然とできるようになってくるものです。

 

<絶望というコンテンツを求めて>

 経営コンサルタントという仕事は、プロジェクトの切れ目(1-2ヶ月に一度)、この絶望を味わうことになります。今まで聞いたこともないテーマでプロジェクトを手掛けることになり、よーいドンでその道の一流の人たちについていくことになります。そして最終的には、その人たいと対等かそれ以上のアウトプットを出す必要があります。最初は途方にくれますが、最後はなんとか達成することができ、その時の感覚は何とも言い表せないエクスタシーがあるものです。私たちは、不幸にもそういったコンテンツに取りつかれてしまった生き物であるともいえるでしょう。